映画『<主婦>の学校』
アイスランドにある男女共学の主婦の学校の1年を追ったドキュメンタリー。
映画というよりテレビのドキュメンタリー番組を見ているような78分間でした。
撮影期間中は男性の生徒はおらず、20代の若い女性達が寮で生活しながら裁縫や料理やテーブルセッティングや織物などを学ぶ姿がとても楽しそうでした。卒業生の男性が言ってた通り、この学校にいる間はとても穏やかに時間が過ぎてゆく~のです。そんな生徒の姿を見ている私もなんとなくほんわかした気持ちになりました。
もしかしたら穏やかな気持ちでいることが主婦の一番大切なことなのかもしれません。
上手いとか下手とか関係ないんです。
刺繍したり、編み物したり、いろいろ手仕事をするけど、作ったものは作品ではないから評価なんて必要ないし、自分で作ったものを自分で使って、穴があいたらまた補修して使う。その繰り返し。たぶん、それが主婦。不器用でも段取りが悪くても、それはそれで構わない。それが生活するということ。
主婦の仕事って自分でいろいろ工夫できて、それをすると日々の生活も豊かになって、節約もできて、楽しさに溢れているんだなぁって思いました。
主婦って楽しい!
そして主婦って奥が深い!
不景気になると入学希望者が増えるという校長の話も興味深かったです。
日本にもこんな学校があったら素敵。
でも、なんでも道になってしまって、効率も求められる日本で、穏やかな時間を1年間共有するのは難しいかもしれません。
ある程度年齢を重ねた世代向けに、主婦のゆる~い学校があったら行ってみたいな。