垣谷美雨『老後の資金がありません』
私の家のことが書かれているのかと思ってビックリしました。
我が家も義母の介護費用、子どもの大学の学費と仕送り、お金がかかることばかりで、老後の資金がありません。50代で先のことを考えると頭が痛くなる人、多いと思います。どうしたら、老後を豊かに暮らせるか、は日本にいる多くの人の悩みの種なんじゃないかな。
この小説の主人公も同様。義母のこと、義父の葬式のこと、娘の結婚式の費用のこと、お金がかかることが一気に押し寄せてきて、そんなタイミングで夫と共に職を失い窮地に立たされます。絶体絶命のピンチをどう解決していくのかがテーマ。
小さな節約、大きな節約、いろいろ出てきて面白いです。
詳細は読んで頂くとして、結論は、なるようになる！ っていうことかな。
主婦的な立場であれこれ悩んで右往左往しても最後は当事者が解決するしか、道が開けない。人のこと心配してないで、自分の問題に取り組むべきなのねって当たり前のことを読後突きつけられました。
自由があって、そこそこのお金がある、それだけで人は幸せになれるってことみたい。あんまり先のこと考えないで、今の自分の取り組むべき問題に取り組んで解決していくしかないのかも。
子どもが自立したら、主婦としての役目も終わりかな。後はどうやって自分の人生を生ききるか。それを考えて生きていくしかなさそうです。
