スーホの日記

これからの人生のために!

映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』

選挙も近く行われるとのことで、今回は国会議員が登場する映画をご紹介。

 

主人公は、衆議院議員小川淳也さん。

 

民主党から希望の党へ、比例復活当選後に無所属となり、現在は立憲民主党に所属。30代で政治家を志してから紆余曲折。いろいろあった彼の日常生活がカメラに収められているドキュメンタリー映画です。

 

本人は涙もろくてすぐ泣いちゃうし、奥様もお子さんもご両親もみんないい感じの普通の人たちで、いい人に囲まれて誠実に政治に向き合っている主人公の姿に感銘を受けました。でも、そんな普通の人だからこそ、彼のお父さんが言うように、本当は政治家向きじゃないのでは?なんて、見ている側も思ってしまうほど、政治の世界は一筋縄ではいかない特別な世界なんだということが、この映画からも伝わってきます。

 

それは民主党のドタバタや彼を取り巻く政治家の発言や行動を政治家小川淳也の視点で眺めることができるから。小池百合子さんのこと、玉木雄一郎さんのこと、枝野さんのこと、蓮舫さんのこと、前原誠司さんのこと、会話の中に彼を取り巻く政治家の素顔がチラリと垣間見られて、面白かったです。政治家って濃いわ~。裏も表も表の裏も、政治家にはいろいろな顔があるようです。そう考えると、この映画で描かれている小川淳也さんの姿も、ある一面でしかないのかもしれませんね・・・

 

この映画の中では、彼自身の政治信条についてもたくさん語られています。その政治信条は政治家を志したときから変わってないとのことで、説得力があります。これをするために政治家になったんだ!と熱く語る彼の言葉に私も心を動かされました。政治家はやっぱり言葉が命。言葉で人を動かすことができるのが政治家なんだなぁと改めて思いました。

 

でも実は、この映画の中で一番感動したシーンはブレーンである井出英策先生の応援演説。温かくて、すっきり!はっきり!している演説で支援者や家族の人達の心に届き、みんな涙ぐんでました。それを見て私ももらい泣き。井出先生が描く未来の日本の姿は、私にとっても居心地のいい世界のように思いました。そんな世界をつくるためにがんばるなら、この厳しい選挙戦も最後まで戦える!ってその場にいた支援者の人達はみなさん思ったに相違ありません。

 

井出先生こそ政治家向き?

かもしれないけと、言葉だけでもうまくいかないのが政治の世界。

 

家族や秘書、支援者や党の仲間、国会の人々、政治評論家、有権者・・・いろいろな人と関わって、話を聞いて、考えて、決定して、行動して、訴えて、政治家の人って頭や言葉だけでなく、いろいろな人とつながって自分を取り巻く大きな輪を先へ先へとつなげていかないといけない仕事なんだなぁって思いました。

 

動くこと、巻き込むこと、それって私に足りない部分でもあるので、動き回っている小川淳也さんとその周囲の人達の姿は、輝いて見えました。やっぱり人って一人で考えてるより、いろんな人と一緒に行動したり、活動したり、語り合うことで元気がでるものなんですね。

 

大義と現実。志があっても党内で力を持たないと影響力は発揮できないとのこと。政治の世界は外から見てると面白いけど、中にいたら本当に大変なんだなぁと実感しました。こんなに大変だったら、誰も政治家になろうと思わないかも。でも、このままだと、政治家が家業の二世、三世だらけの国会になってしまって、それも私たち普通の国民にとってはいいことではありません。もう少し普通に、もう少しゆるく政治家になれないものかなぁ。地盤・看板・カバンなしの彼が生き残っていくことが、そういう日本の政治を変えるためには大事なことなのかもしれません。

 

映画の中でチラリと映った小川淳也さんの手のひらには一本の太くはっきりした横線。この手相はもしかして “ますかけ線?” 

このままがんばって続けていればいつか大きな夢がかなうかも。

ご健勝をお祈り申し上げます。