スーホの日記

これからの人生のために!

映画『ファーザー』

アンソニー・ホプキンスが演じる81歳のアンソニーの動作が84歳の私の父と酷似していて、驚きました。

 

だから最初は父を心配する娘のアンになったつもりで映画を見ていました。

 

わがままで頑固な父。そんな父に根気よく付き合う娘という構図も私の親子関係と似ています。

 

だけど、同じ場面が異なる登場人物によって何度も描かれるのを見ているうちに、私も何が本当なのかわからなくなってきて、だんだんアンソニーの感じる困惑を自分が感じるようになります。映画を見ながらすっきりしない感覚が私の中に常にあって、イライラ感情が湧いてくるのです。

 

映画を見終わっても、すっきりしない感覚は解消されず、?が残る映画でした。

 

だけど、その?を映画を見終わった後に考えてみることでいろいろなことが見えてきます。

 

アンソニーと私の父の姿がダブって見えたからかもしれないけど、私が感じたのは、人と人との関係を上下関係や支配関係で考えている人は、年を取って自分に力がなくなると立場が逆転して弱くなるということでした。弱くなって誰かにすがって生きるようになる、その落差が一番印象に残りました。だからこそ、元気な時から人と人との関係は対等だと考えて行動しないとだめなんだって思いました。

 

この映画は見る人によって注目点が違ってくるから、誰かと一緒に映画を見て、見終わった後に注目点や感想を話し合うのも面白いと思います。

私は夫と見に行ったんだけど、帰り道、映画について話したら、大筋は一致したけど、注目点が違ってて面白かった。私はアンの服に注目してて、夫は部屋の模様に注目してました。視点が全然違うのね。

映像がパズルみたいになっていて、どこが同じでどこが違うのか、考えながら見てしまうという、不思議な映画です。

そこに気を取られつつ、見終わってからいろいろ考えることで、老いることや生きることの本質が見えてくる、体験型の映画です。

 

thefather.jp