スーホの日記

これからの人生のために!

映画『だれもが愛しいチャンピオン』

人と人、本当の意味でわかり合うのは難しい。

 

家の外では、本気で人とぶつかり合うことはあまりなく、お互いに気をつかい合うのが普通。だからこそ穏やかに生活できる反面、相手がどんな人かを本当の意味で知る必要はなく、自分の解釈で相手を判断してしまうことが常だったりします。でもそれは生きる知恵なのかもしれません。

 

長年生きているとそんな判断能力が板に付いてきて、相手のちょっとした言動で無意識のうちに、相手を見極めてしまうことも多いです。

 

だけど、それは、あくまでも自分の評価であって、その評価には自分の世界観が大きく影響していることになかなか気づくことができません。その人の人生経験がその人の世界観を形作っていると思うけど、私の人生経験が限られた経験でしかないのであれば、私の世界観は歪んでいる・・・のかもしれない・・・と思わせてくれたのがこの映画です。

 

映画の中でとびきりバスケの上手い選手が主人公の元プロリーグのコーチ、マルコを評して、(あいつにも修正できない欠点がある。それでもうまく生きられるように俺たちが教えてやっているのさ)みたいなことを言うシーンがあって、それが映画を見終わった私にも響いてきています。

 

マルコは自分の短気な性格からトラブルを招き、バスケのハンディキャップ・チームのコーチにさせられます。ドタバタ、ウジウジしながらも逃げずに自分が対応方法を変えてゆくことで新境地にたどり着くことができました。個性豊かなチームのメンバーは忖度なくマルコと関わってくるので、それにマルコの中の優しく温かい部分が引き出されて相手のことも自分自身のことも大切に考えて生きることができるようになって、チームも周囲も自分自身も変わっていく様子が胸に迫ってきました。

 

自分はつまんない人生を送ってる! とか、自分はついてない! と思う人(私だ!)

は自分が変わると世界がすこしずつ違って見えるようになるのかもしれない。それは、自分の世界観が変わったということなんだろうけど、世界観がちょっと変わるとそれがまた新たな人生経験となって、自分の世界観にも影響するのかなぁ、そんな相互作用が私にも必要だと実感しました。

 

自分が豊かに生きることに一生懸命なら、周りの人を断ずる必要もなくなるんじゃないかなって思ったのでそこのところをがんばりたいです。

 

いい映画を見た後は、映画のことについて誰かと話したいなって思います。

でも、映画を見てない人にはうまく説明できなくってもどかしい。

 

一人で映画を見て、家に帰って夫にあれこれ話しても話が通じずイライラ。

私の話に興味ないのね・・・と考えてしまって、すぐに反省。

 

断じるな! そのまま受け止めろ!

ここにも自分の小さな挑戦がある!

 

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