『毒親の棄て方』と『お金持ちの教科書』
同時期に平行して読んでいた二冊の本。
全く違う分野の本なのに、同じ事を言っているように思えて、不思議な符合にびっくり。
二冊の本はスーザン・フォワード『毒親の棄て方』と加谷珪一『お金持ちの教科書』
『毒親の棄て方』では
自分の親がどんな親だったのか冷静に把握し、自分が抱えるつらさや生きづらさはすべて自分のせいではないと認識し、つらい感情と向き合い、行動を変えて人生を変える方法を解説しています。
目指すべき到達点は自分の持つ権利に気付き、その権利を行使して、自分の責任に基づいて行動できるようになること。
大人の権利とは以下の通り
1 敬意を持って扱われる権利がある。
2 他人の問題やひどい行動の責任を負わない権利がある。
3 怒る権利がある。
4 ノーと言う権利がある。
5 過ちをする権利がある。
6 自分の感情、意見、信念を持つ権利がある。
7 気を変える、あるいは異なる行動をとろうと決める権利がある。
8 変化を求める権利がある。
9 精神的支えや助けを求める権利がある。
10 不当な扱いや批判に抗議する権利がある。
『お金持ちの教科書』では
どうすればお金持ちになれるのか?の章があり、その見出しはこんな順番になっていて
Ⅲお金持ちになるために行動する
6どうすればお金持ちになれるのか
いつもお金の話をする人の有効性
お金持ちになりたいなら、安心ではなく安全を望め
お金持ちになるには権威に逆らうことも必要
リスクは、どこかで必ず取らなければならない
株で儲けた人は、どんな投資をしているのか?
島田紳助に見る、お金持ちになるための秘訣
お金持ちになりたければ、早く動き出せ
お金持ちになりたければ、年配者の意見は無視しろ
(加谷珪一『お金持ちの教科書』目次より)
たくさんのお金持ちと付き合った経験から、お金持ちの人の考え方や行動パターンを分析して、お金持ちになる人の持っている特性をわかりやすく提示してくれています。
私が思うにどちらも
情報を集め、
広い視野と偏らない心を持ち、
自分で考えて、
自分の意思でリスクを負って行動し、
時には失敗しつつもそれを受け入れ、
挑戦し続ける強い心を持った大人
になりなさい!
と呼びかけていると思います。
でもそれは、言うほど簡単なことではなく、一生をかけて到達する目標に掲げてもいいくらいの大テーマ。特に親(母親)から愛されなかった子ども(娘)にとっては、自然と乗り越えられる問題ではなく、親との対決を通して傷つきながらも必死にたどりつく心の港みたいな地点。
心に傷があるとお金持ちにもなれないのか・・・とダブルのショックを受けましたが、心の問題を向き合うことで人生が変わってくるのであれば、なんとなくツライ思いを抱えている私にとっても、避けては通れない課題なのかもしれないと思いました。
親元から離れて25年。
今やっと親との関係を冷静に眺めることができる時期に来てるのかなぁと遅ればせながら考えています。
それは、なんとなく親の意向に沿って人生の選択をしてきてしまった私の悔恨と対峙するときでもあるかもしれません。