スーホの日記

これからの人生のために!

世界バレーとAI

2018女子バレーボール世界選手権。 日本は2次ラウンドに進出し、ドミニカ共和国プエルトリコに勝利。対戦相手と比較すると小柄で華奢に見えるけど、チーム全員の力でつないで、拾って、速い攻撃!で1点を積み上げて勝利をもぎ取りました。 解説者が "全員バレー" と言ってたけど、その通りだなぁとハラハラしながらテレビ観戦で応援しています。 ピンチサーバーや、二人交代のアタッカー、途中出場の選手達が活躍して得点に絡んでいるのはデータバレーの成果? 中田久美監督が手にするタブレット端末にどんな情報が表示されているのか、興味津々。 選手交代も攻撃方法も守備体型もサーブの狙いどころも全てデータが示してくれる? データがあるから監督は主観に偏らずに公平に選手の見極めができるのかもしれません。 さて、AIが普及すると労働力が削減されると言われています。 無駄なコストを見つけたり、効果的な販促方法をみつける、なんてことはAIの方が優れているのでしょう。短時間でたくさんの変数を処理することができるから。加えて単純な作業はロボットが担うようになると、コストとみなされる人手はどんどん削減されていくという流れが予想されます。 AIの分析力によって、理不尽な不平等はなくなっていくかもしれないけど、人員削減の大きな流れの中で私たちはどうしたら自らの雇用を守れるのか、大きな不安を抱えながらこれからの時代を生きていかなければならなくなるでしょう。 AIやロボットに、とって代わられない仕事を見つけて、そこでどうやって生き残るかを考えながら、努力し続けなければならない厳しい世界。 コラムニストのトーマス・フリードマンも 『遅刻してくれて、ありがとう』 の中で
高給で中スキルの仕事は、フィルム大手のコダックとともに消滅した。(上巻P.358)
加速の時代には学校とその後の人生で、誰もが腕をあげなければならないということだ。(下巻P.364)
と厳しい世の中の到来を予測しています。そして彼がこれからの社会に不可欠と考えているのは教育とコミュニティの力。 誰もが生きている限り学び、自分自身を時代に合わせて刷新してゆく必要があるとしたら、そんな厳しい社会を生きる私たちを支えてくれるのがコミュニティの存在になるのでしょう。 チーム一丸となってプレーするバレーの選手たちの姿に、これからの時代を生き抜いていかねばならない私たちの姿を重ねてみることができるように思います。中田監督というリーダーの存在も欠かせないけど、一人一人の個性を認め合って、競争しながらも協力して勝利に向かってボールを追うプレースタイル。日本社会の進むべき方向が、世界の壁に苦しむ彼女たちのプレーに現れていると思うのです。だからこそ、なんとか勝ち抜いてほしい! ガンバレ! ニッポン!