スーホの日記

これからの人生のために!

ドラマ『THIS IS US 36歳、これから』 と 『anone』

NHKで放映されていたドラマ 『THIS IS US 36歳、これから』 が終わってしまった。

36歳の三つ子とその両親の物語。三つ子のうちの一人は肌の色の違う血のつながらない養子。人種差別的なこと、子どもたちそれぞれが抱える悩み、妻の秘密、夫の葛藤、いろいろなことがあって、36歳の三つ子達それぞれの人生の選択が描かれる。

毎回、心に残る温かいセリフがあって、私の人生にも明かりを灯してくれた作品。アメリカでは既に放映されている次回作が楽しみです。

そのドラマと入れ替わるように始まった日本のドラマ 『anone』。

こちらは家族じゃないけど、家族のように一緒に暮らすことになった、それぞれに辛い思いをしてきた人達のお話。青羽さん(小林聡美)と持本さん(阿部サダヲ)は、自分をダメな奴と認めながらも、自分たちの犯した罪から逃げずに向き合っていこうとするし、その二人と孤独な少女辻沢ハリカ(広瀬すず)をぶっきらぼうだけどやさしく受け止める亜乃音さん(田中裕子)。人と人とが分かり合うって理屈じゃなくって、こういうことなんだよね、というシーンがたくさんあります。

何でもお金に換算して考えるくせがついてしまった私には、1000万円もの大金を、少し前に知り合った少女のために差し出す理由がすぐには理解できなかったけど、お金の価値って形に過ぎないというか、あくまでも相対的に測られるものなので、その測られる対象が命だったとしたら・・・ むしろお金を差し出すことを躊躇する自分の感覚の方がずれているのかもしれません。

一方でもう一つのドラマの軸になっている贋金づくりがお金の価値の概念に対する大きな問いになっていて、本物のお金に翻弄されている私自身を振り返り、考えさせられる。贋金で命を救うのはアリだよね? じゃあ本物のお金があれば本当に人を救うことができるのか? 難問です。いろいろ考えさせられます、自分の道徳観を。

『THIS IS US 36歳、これから』 の登場人物が人生の選択に悩んでいるのと対照的に 『anone』 の登場人物は、時代に翻弄されている人達。一生懸命生きてきて、気付いたら八方塞がりという状況が私と似ている。これからは私も何かを選択して、選択したことから逃げずに生きていかないといけないのかもしれません。

『anone』 は、人生を考えるヒントがいっぱい。たくさんの示唆と夢が詰まっている現代の童話かもしれません。