スーホの日記

これからの人生のために!

パターソン効果?

紅葉が美しかったので、近くの小さな山に一人で散策に行ってきました。

10時少し前に出発。道をどんどん上がっていって山道に入る分岐の所で両手にストックを持ったおばあちゃんに声を掛けられました。

「今日は車が多いねぇ」

「そうですか? 毎日登られてます? もしかして」

「・・・ええ・・・どこに行くのかねぇ」

「みんな山の上で紅葉を見るのではないですか、きれいだから。」

「今月いっぱいかねぇ、今年は遅いね」

ニュースで今年は1週間ほど紅葉の見ごろが早いと言っていたのを思い出したけど、そのことは言わずに「お先に」と言って別れた。70才は超えているように見えた。歩みはゆっくりだったけど、すごく元気そうで朗らかな人。

山道を歩いていると、今度はおじさんがリズムよく下りてきて

「そこの神社行ったことある?」 と聞いてきた。

「いつも前を通るだけです」 と言うと

「今、神主さんがいるから挨拶したら、御利益あるよ」

と言われたので「はぁ」 と答え、神社の敷地に入ってみたけど、お賽銭を持ってないし、神主さんがおられるらしき家の戸がしまっていたので、わざわざ声をかけるのも気が引けて、一礼して外に出ました。

そこからしばらく歩いて一旦車道に出たところで、山を見上げると太陽の光を浴びて山がキラキラ輝いてた。紅葉の中にいるって気分いいなぁと思いながら車道を下り始めると大きなカメラで葉っぱを撮ってるおじさんに遭遇。

「こんにちは」と声を掛けて、そのまま下ろうとするとしばらくして背後から

「今年の紅葉は色が出てない」 と私に話しかけてる? と思って

「そうなんですか」 と答えると

「枝の先の葉をみてごらん。」と言われ、見たら普通にきれいな葉っぱ。

黙っていると

「あそこの柿の実も去年より少ない」 と言う。

「そうなんですか?」 と答えると

「あんなもんじゃなかった。カラスがつついたにしても、数が少なすぎる」

と腕組して考えこんじゃうので

「そうなんですねー」 と言いながら下山。

ただ、一人で歩いただけなのに三人もの人に声を掛けられてしまった。

二人で歩く時より誰かとつながれることを発見。

出会った人がみんな善な人でよかった。

これってブログに書いた 『パターソン』 の映画と同じ現象じゃない?

詩人と詩人がつながるように、一人で歩くと一人の人に出会う。

一人で行動するだけで、向こうから何かが近づいて来る。

これは大発見ではないですか。