映画『天地明察』
そのことが気になって、見てみました。
お似合いの二人が、なかなか結ばれない展開。二人がお互いを信じて待つという穏やかでゆったりとした時間の流れと、北極星の動きを追って暦の謎に迫ってゆく主人公(安井算哲=岡田准一)の地道な研究に要する長い年月が重なっていて、大事なものを得るためには、一生を捧ぐ決意が必要なんだと気付かせてくれる映画でした。
そして、主人公二人の実際の人生もこの映画と同じような流れで進んでいくのが面白いなと思いました。
主人公の安井算哲の周囲には、素敵な大物がたくさんいて、困難の度に彼をいろいろな形で支えてくれます。
本因坊道策
正確な暦を見極めるために、1年をかけて日本をまわり、計測を行うビッグプロジェクトが藩の後押しで行われていたことに驚きました。
江戸時代の日本は、今よりずっと地方分権の国だったのですね。
そして、お殿様は、日本の将来を考えて、広い視野を持って政策を行っていた。日本の各地に何人ものリーダーがいるという形も素敵だなぁと思いました。
お金のためだけでなく、日本の将来を考えて責任を背負う覚悟のあるリーダーがいてこそ、根気の必要な研究ができるんだなぁと改めて思いました。