スーホの日記

これからの人生のために!

伝統工芸品を購入する

のれんをくぐって中に入ると、そこには漆塗りのお椀やお盆がたくさん並べられていました。

 

真っ赤なビール用のカップに手が伸びる。

とってもきれい。

ほしいなぁと思って手に取って眺めていたら横にいた夫に小声でダメだしされる。

(これは土産物だ)

私がきれいだと思って手に取った漆塗りのカップは汎用品らしく、木地の作りが雑なんだって。

私にはわからない・・・

 

こんなカップでビールが飲めたら最高だろうな!って思っただけなんだけど、いろいろ触ってみたら買う気持ちに拍車がかかって止まらない。

 

お店の人に他のカップもたくさん出してもらって、夫も納得のカップに決める。

自分一人で決められなかったのが情けないんだけど、価値が違うと言われると価値のわからない私は自信がないので、自分の好きにこだわりきれず。

 

夫と二人で選んだカップ

「このままでも大丈夫だけど、上から再度漆を重ねて塗りますよ」

ってお店の人が言ってくれたので、重ね塗りをお願いしてできあがりを待つことになりました。店主さんが職人さんなんです。

 

2週間位経って、「できましたよー」と電話があったのでお店に行ったら同じカップが二つ並べられてた。

 

「どちらがいいですか」

と聞かれ、また悩む。

2週間前に散々迷って一つだけ購入することにしたのに、また選択の問題が発生。

並べられた二つのカップは色は同じだけど、木地の厚さが違っていて、持ってみると重さも違ってる。

厚いカップはしっかりしていて重く、薄めのカップは繊細な美しさがあって薄い。

ぱっと見ただけでは分からない微妙な違いなんだけどね。

 

結局、もう一回悩むことになって、ここでも自分一人ではどちらか一方に決められず、両方買うことに・・・

何やってるんだろう私、と思いつつ、お店の人と楽しくおしゃべり。

普段はお店に入る人も少なくて、あんまり売れないんだって。

正直な人だ。

すごく楽しそうにお話してくれたから二個買ってよかった。

 

これからカップとの長い付き合いが始まります。

きっと何年経っても、使う度にどちらかに決められなかった自分のことを思い出すんだろうな。

 

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