『傷口から人生』
子どもが就活なんで読んでみたら、すごく面白かった。
私の子どもは大学四年生。就活で苦戦中。
自分の就活のことが思い出され、私もちょっとしんどい。
なんとか入社した会社を七年目に辞めちゃって、もっとがんばれていたら、私の人生はちょっと違っていたかもって今でも時々思うから。
子どもには、長く働けるよい会社に就職してほしいけど、それって親の勝手なエゴなのかもしれません。この本を読んでそんな思いが強くなりました。
作者の人生はなかなかヘビーなので、私の子には見習わないでもらいたいというのが本音だけど、人生に体当たりでぶつかって格闘する作者の姿は魅力的。彼女の人生の描写と平行して描かれるスペイン巡礼で出会う様々な人の言葉にすごく励まされるので、この本は、就活で苦戦して自信を失いかけている大学四年生に是非とも読んでもらいたい本です。就活がきっかけで本当の自分の片鱗でも見えたら儲けもの。50歳過ぎてもまだウジウジ考えている私からすると、それってすごいラッキーだよって言いたいです。
就職して自分を鍛えるもよし!就職しないで自分の道を探し続けるのもよし!
いろいろな選択肢があるけど、やっぱりそれを選ぶのは自分しかいない。
がんばれ~!