老後うつには、生産
膝を痛めた母は、外出を控えるようになり、少しうつっぽい。
たまに実家に帰ると母から父の悪口を聞かされる。長年の定番なので、聞き流しつつ、私自身も気難しい父とは、気軽におしゃべりできる関係ではありません。
何かの拍子に父から母のことを心配する話が出て、外に連れ出して新しい経験をさせるように言われました。母からは、母が一人で外出すると父の機嫌が悪くなるので遠慮してると聞いてたので、「なぁんだ、それなら母も好き勝手、楽しく生きたらいいんじゃない?」と母に言うと、「そこがうちのお父さんの難しい所なのよ・・・」との返答。
なかなか、一筋縄ではいかない関係です。
父に「お父さんは毎日楽しい?」と聞くと「楽しい」とのこと。
母が我慢して父を支えることでバランスをとってきた夫婦関係が、そろそろ限界にきているのかな。母を見てると、私自身の老後もこうなるのではないか、という不安に襲われます。
言いたいことは言わなきゃ!
我慢するのはやめよう!
やりたいことをやろう!
挑戦を続けよう!
これからは、夫婦であってもそれぞれの人生を生きて、それぞれの人生に責任をもたなければなりません。私は非正規で働いていて収入も少なく正社員の夫が主な稼ぎ手で家事や子育ては私、という役割分担でここまで来ましたが、子どもが大きくなった今は、老後に向けて違う生き方や違う役割を探してみないと結局は母と同じになっちゃう。
出口治明さんも『知的生産術』で人口増がのぞめない日本社会では女性の活躍が欠かせないと言ってました。
キーワードは「労働生産性」と「知的生産性」
貧しくなりたくなければ、GDP(国内総生産/一定期間内に国内で生産された財貨・サービスの価値額の合計)を上げて新たに増加する支出分を取り戻すしか方法はありません。
GDPとは「人口×生産性」のことです。GDPを上げるには、人口を増やすか、あるいは生産性を上げる必要があります。人口はそう簡単に増やせませんから、一人ひとりが自分の頭で考えて知的生産性を高めるしか選択の余地は残されていません。
では、どうすれば知的生産性を高めることができるのでしょうか?
どうすれば、「自分の頭で考えて、成長すること」ができるのでしょうか?
(出口治明『知的生産術』P.12)
この本には、経営者としての知的生産術がたくさん紹介されています。
パートタイマーで一消費者の私がどのような形で生産性を高めていくかは、自分なりに考えていかなくてはなりません。
自分の人生を早々に父に預けてしまった母の嘆きを聞きながら、どうしたもんかなぁと思っている私です。