適度なユルさ
職場で嫌なことがあって、同僚に愚痴をこぼしたら余計に落ち込んでしまって、昨年退職した先輩に連絡を取って会うことにしました。
歯医者の予定があり、1週間後のランチの約束。
先輩に会うまでの1週間、何を話そうか、何から話そうか、あれこれ考えました。あんまり悪口ばっかり垂れ流すと嫌われちゃうから。
私がこう言ったら、先輩はこう答えるだろう。私が愚痴を言えば、先輩からこう言われて突き放されるかもしれない。などとあれこれ一人で考えているうちに自分の中で職場で起きた嫌なことの解決策や気持の納めどころみたいなものがみつかって、もやもやとイライラが落ち着いていきました。
そして、約束の日にいざ先輩に会うと開口一番
「仕事してるっていいことよ~。それだけですごいと思う。」
と言われ、あっさり結論が出てしまったのでした。
それでも、おいしいパスタを食べながらの2時間はあれこれ話して心もスッキリ。いい時間でした。
先輩がいてくれたときは、仕事が楽しかったなぁ、今の職場との違いはなんだろう? と考えてみると先輩自身も言っていた 『ユルさ』 に行きつきました。
何を言っても受け止めてくれて、時々厳しい指摘もあるけど、温かくて安心感があるんです。そういう人がいたから、私も好きなこと言って、やりたいことに挑戦できて、嫌なことがあっても慰めあって前に進んでこれた。
先輩はユルさの中にも芯があって、揺れながらも踏み外さない、そんな人だったから、先輩の存在が職場のいい雰囲気を作っていたんだと思います。
きまりで人を縛るのは簡単だけど、そうしてしまうと豊かなものや数字では表せない大切なものが一気に失われてしまう。先輩が退職して大きな柱がなくなっちゃったけど、今のメンバーの個性で補い合って、気持ちよく仕事ができるようになればいいな。今、私が感じる軋轢は、そこに至る過程だと思いたい。
そんなことを考えられるのも仕事をしている お・か・げ!
先輩に帰り際 「仕事以外に打ち込める趣味なんかをみつけたら?」 とアドバイス頂いたので、気分転換できることをなにか見つけてみようと思います。
人間、いろいろやってる方が怒りの感情が分散されるらしいしね!