『人生の100のリスト』
何年か前の日経新聞だと思うのですが、年賀状に自分のやりたいことを100個書いて送っている人の話が掲載されていました。その100個がその後かなりの確率で実現していくとあって、これは私もやってみなければ! と思い、その時に自分のやりたいことを100個書き出しました。
今、見返してみたら、そのうちの25個が実現。
その時は、大事なことだったけど、その後どうでもよくなったことが5個くらいあったので、95のうち25個の実現というのは、なかなかいい数字だと思います。
と言っても、私の実現したリストは、たとえば
「母と旅行に行く」
「弟と久しぶりに会って、心を割って話をする」
「お笑いの舞台を見に行く」
「中学の時の恩師と再会する」
「週に10キロ歩く」
みたいな日常の目標みたいなものばかりでたいしたことはないのですが、
それでも、書くことで実現の可能性が形になるってことを実感しました。
最近『人生の100のリスト』という、そのものズバリの本があることを知り、読んでみました。
100のリストのアイディアはアメリカのホステルで読んだ『ナショナル・ジオグラフィック』誌の記事によるものとのこと。
「一生のうちにやり遂げたい100の冒険」というリストを作った冒険家の話だった。
「気球に乗って大西洋を横断する」
「デス・バレーを歩いて渡る」
「ガラパゴス島へ行く」
といったアウトドアの冒険ものがほとんどだったが、彼はこのリストを大学時代に作成し、三十年かけてすべて達成したのだ。(P.10)
この記事を読んだ19歳のロバート・ハリスさんは自身の100のリストを書き上げます。『人生の100のリスト』に掲載されているロバート・ハリスさんのリストは、旅あり冒険あり夢あり愛ありのドラマチックな内容で、読むだけでワクワクするビッグなリスト。彼もそのうちの半分以上は達成しているというからそのことにもまたまたビックリ。100のリストが人生の指針になっているという言葉通りの彼の半生に圧倒されました。
私の作成したリストとまったく内容が違うことにも驚愕。人はそれぞれ自分の人生でかなえたい夢やこうありたい自分像は異なっているんだなと当たり前なことに改めて気づきました。
それぞれがそれぞれの夢を持てばいいのです。
もうすぐ年度も新しくなるので、改めて私のリストを更新してみました。すると、50代の女性の私は、ゆったりと暮らしながら、発見や出会いのある人生を望んでいることがわかりました。
まだ、75個しか書けてないのですが、書いたリストを見返してみたら、リストの中のある一つをやり遂げたら、他のいくつかのリストも同時に達成できちゃうことに気がつきました。
そのある一つっていうのが私の本当の目標。
そのことに気づいて、震えました。
ロバート・ハリスさんもこう言っています
リストの一番の成果は何と言っても、やりたいことを思いついたまま書くという行為をとおして、ぼくが生まれて初めて自分と向き合い、将来について思いを巡らせたことだ。(P.384)
人生の100のリスト作り。
今からでも、いくつになっても、やってみる価値はあると思います。