iDeCoの申し込み
FPの勉強で知ったiDeCo。
56歳からの遅いスタートをすることに迷いはあったけど、悩んだ末申し込みました。
申し込みまでの流れについて、ご報告します。
資料請求
やってみようかなと思ったら、まずは、資料請求から。
候補の運営管理機関に対してiDeCoのパンフと申込書を請求します。
銀行のATMの近くに置いてある簡単なパンフレットをもらってきたり、ネットで検索して候補を探しました。運営管理機関は銀行や証券会社だけでなく、生命保険会社等も含まれていてたくさんあるのですが、加入時や毎月の口座管理に必要な手数料が機関ごとに異なっており、取り扱う運用商品も相違するので、それらを比較して最終的に自分で1社を選択することになります。
運営機関の一覧は国民年金基金連合会のiDeCo公式サイトで検索できます。
私は、SBI証券と職場近くに支店がある大手の証券会社とよく利用する銀行の3社からパンフレットを取り寄せました。
結局、手数料を取らず、比較的運用商品が豊富なSBI証券に申し込むことにしました。父がSBI証券に口座を持っていることを思い出して、ここに決めました。SBI証券のiDeCo関連のホームページがわかりやすかったのも選択理由の一つです。
運営管理機関決定のための電話相談
送られてきた書類を確認すると、申し込みは簡単ではないことがわかりました。
自分で書いて提出するだけじゃないのです。
書類を読んでもよくわからないことがいくつかあったので、SBI証券のお問い合わせの電話番号に何度か電話してあれこれ聞きました。
特に気になったのは、口座引き落とし手数料のこと。
毎月口座引落しで積み立てを行う際に口座手数料が必要なのかということです。
せっかくiDeCoの運営管理料が0円のSBI証券を選択しても、毎月口座引落し手数料が発生してしまうと負担が大きいので。
電話のオペレーターの回答は、口座引落し手数料は必要ありませんとのこと。
給料の振り込み口座に指定している地方銀行も引落し口座として指定できるので、この点もありがたかったです。
ちなみに掛け金の引落しが可能な銀行は
〇信託銀行の一部
〇ゆうちょ銀行
〇信用金庫
〇信用金庫
〇労働金庫
〇信連
〇農協
などなど 多くの金融機関が含まれています。
詳しくは国民年金基金連合会のiDeCo公式サイトや申し込んだ運営管理機関のパンフレットでご確認ください
国民年金基金連合会への手数料
口座引落し手数料は不要ですが、iDeCo加入時や掛金納付時、給付時に手数料が必要です。私が申し込んだSBI証券の場合、以下の手数料が必要とのこと。
〇加入時、移換時の一時的な手数料(税込み)
国民年金基金連合会 :2829円
運営管理機関(SBI証券): 0円
〇1ヶ月(1回)あたりの手数料
国民年金基金連合会 : 105円
運営管理機関(SBI証券): 0円
事務委託金融機関(日本カストディ銀行) :66円
合計171円
〇給付を受けるときの都度手数料(振込1回につき)
国民年金基金連合会 : 0円
事務委託先(日本カストディ銀行):440円
運営管理機関(SBI証券) :0円
〇移換時または他の管理機関への変更時手数料
国民年金基金連合会 :0円
事務委託先(日本カストディ銀行):0円
運営管理機関(SBI証券):4400円
国民年金基金連合会の手数料は、どの運営管理機関を選んでも同一です。
もう1点、電話で確認したことは名前の漢字のこと。私の名前の1文字が一般的な漢字ではなく、年金手帳の名前の漢字と身分証明書の名前の漢字が異なっているので、手続きの際にどちらの漢字を使用したらいいのか迷ったので聞いてみました。
オペレーターの回答は、年金手帳の漢字に合わせてください、とのこと。
年金に関係する手続きなので、そうなるのですね。
オペレーターの方(女性)はとてもていねいに教えてくれるので助かりました。
書類に必要事項を記載する
送られてきた書類のわかる所から埋めていきます。
名前を書いたり、引落し口座を指定して印鑑を押したりします。
勤務先の事業主の署名も必要なので職場で人事に関するきまりをチェック。
人事課の担当者に問い合わせたら、書類に必要事項を記載し、年金手帳のコピーと一緒に人事課に郵送して下さいとのこと。
ちなみに、私は企業年金に未加入なので掛け金の上限が月額23000円。
限度額いっぱいを毎月積み立てることにしました。
掛け金の限度額についてはこちらでご確認ください。月額12000円~68000円と加入資格によって限度額が大きく異なっています。
掛け金は私の口座からの引落し以外にも「事業主払込」というものも選択できます。口座引落し手数料が無料だということを事前に確認していたので、「事業主払込」を選択せず、「個人払込」を選択しました。
口座振替依頼書には金融機関届出印の押印が必要ですが、それ以外の押印は自署であれば不要、事業主証明書への事業主印の押印も不要となっているので、こんなところにも脱はんこの流れが来ているんだな、と感じました。
人事課からは1週間程度で書類がメール便で返送されました。それからSBI証券の運用商品一覧から運用商品を選んで、本人確認書類のコピーを同封してSBI証券に書類一式を送付しました。運用商品は信託報酬率が比較的低いインデックスファンドの株と債券の投資信託を選んで適当に配分することにしました。
銀行からの電話
書類を送付するとSBI証券から受付メールが届きます。
それからしばらくして、口座引落しの指定をしていた銀行の支店から投資信託の購入を勧める電話がかかってきました。今まで銀行から同様の勧誘を受けたことがないので、このタイミングでの電話は、きっと口座引落しの通知が銀行にいったんだなぁと想像(違ってたらごめんなさい)。手続きは順調に進んでいる! と思って安心しました。ちなみに銀行からの勧誘はその場できっぱりとお断りしました。
申し込みから口座引落しまでの期間
iDeCoを知ったのが3月中旬
4月に資料請求をして
5月中旬に人事課に証明をもらう手続きをして
書類をSBI証券に送付
7月初旬に国民年金基金連合会から個人型年金確認通知書が届く
資格取得は令和3年6月
7月中旬にSBI証券から書面が届く
7月26日に第一回目の掛け金23000円が口座引落される
SBI証券からWEBサイトの初期設定手続きの書面が書留で届く
申込時に掛金配分設定届を提出していたので、手続きは不要と思っていましたが、自分のサイトを確認するとそのままの形でお金が残されていたので、配分設定をサイト内で手動で行いました。
ちなみにSBI証券の場合次回引き落とし日の12営業日の前日までなら、配分設定の変更が今後も可能です。
掛金配分を考えるとき、かなり迷ったのですが、後で変更できることがわかりちょっと拍子抜け。でも、最初に決めた配分で当分の間積み立てを続けるつもりです。
手続き完了までの感想
自分の加入者サイトを見ると 投資信託という形でお金が積み立てられていることがハッキリわかって楽しいです。
1ヶ月目は手数料等で3000円差し引かれているので損益は-3071円でした。
これからプラスになるか否かはわかりませんが、自分で配分設定した商品タイプ別の損益が一目瞭然で示されるので、面白いです。面白いと感じるこの気持ちの余裕は、所得税がいくらか還付されることがわかっているから。少しぐらいの損ならそれで元が取れると考えられるから。それがなかったら、早速出た損に心穏やかではなかったかもしれません。
SBI証券には運営管理機関としてこれから長い間お世話になります。ホームページも提供してもらっているのにSBI証券が受け取る手数料が0円なのはなぜでしょう?
そこは気になりましたが、お世話になるついでに、SBI証券で証券口座を開設することにしました。
次はいよいよ株式の購入です。
追記(2021年11月16日)
年末調整
私は口座引落しで掛け金の支払いをしているので年末調整が必要となります。
SBI証券が10月22日に年末調整用の「小規模企業共済等掛金払込証明書」を発送(予定)するので、その到着を待ち、他の控除用の証明書と一緒に年末調整の手続きをします。やり方は生命保険の控除のやり方と一緒です。証明書さえ届けばそんなに難しくはありませんでした。でも、給与天引きを選んでいたら、年末調整の申告書の記載も不要だったみたいなので、これから加入する人はどちらか選べるのであれば、一考の価値があるかもしれません。