スーホの日記

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韓ドラ 『六龍が飛ぶ』

韓国ドラマ 『六龍が飛ぶ』 を見ています。

李成桂(イ・ソンゲ) が李氏朝鮮を建国する過程をドラマチックに描いている長編ドラマ。

イ・ソンゲの五男の李芳遠(イ・バンウォン) が主人公なので李氏朝鮮建国後もドラマが続くのかもしれません。

今は、腐敗した高麗の国を立て直すために儒学者の意見が対立して弾劾合戦が繰り広げられているところ。まったく新しい国をつくるのか、体制を維持しながら変革をするのかで激しい権力争いの一方で平和を夢見る若者たちのドラマも同時進行中。剣の達人の技もすごくて面白いです。

建国に儒学者が深く関わっていたということが一番の驚きでした。新たな国の構想を政治、法律、経済の各面において緻密に計画し、具体化に向けて突き進む儒学者鄭道伝(チョン・ドジョン)。彼の描く国は現代の憲法のように権力に一定の制限をかけるもの。また、権力者から土地を没収し民に分け与えたりとかなり進歩的な考えの持ち主。

彼の構想が王の権力を制限するものであることがわかり、それを阻もうとする李芳遠(イ・バンウォン)との間に不穏な空気が漂ってくるのですが、その対立も理性の人と情熱の人の対立として描かれていて興味深いです。理屈っていうのはやっぱり人の心には届きにくいのかな。正しいことよりも強いものが勝つのが世の中の常なのかな。

でも、その後何百年も続く李氏朝鮮という時代の礎に儒学の教えが深く関わっていて、韓国にとって儒教の影響は計り知れない。鄭道伝(チョン・ドジョン)の描いた構想も新しい国に息づいているはず。だからやっぱり、考えること、構想すること、行動することは大事なことなんだと思います。