スーホの日記

これからの人生のために!

今季のドラマと森友学園問題

今季の私が見ていたドラマには、森友学園問題の影響を伺わせるようなシーンやセリフがたくさんあった。

国の権力(検察→『99.9』や警察→『BG』)からの圧力に屈せずに立ち向かう人々の姿を描いていたり、科学的に検証された事実によって疑いを晴らしてゆく(→『アンナチュラル』)話だったり、小さき者が信念に基づいて仲間と行動するうちに道が開けるというドラマが目立っていた。

だけど、現実の社会は、ヒーローやヒロインの出現で物事が一気に解決するなんてことはなく、いろいろなことが報道で明るみになる度になんとも言えない暗い気分に覆われてしまう。国を支えている官僚への信頼が揺らいでしまい、政治家と官僚が組んだら、庶民は置いて行かれてしまうよぉ・・・という不安がぬぐえない。

官僚は頭はキレルと思うけど、考えてることは私たちとはそれほど変わりはなく(多分・・・)、人は弱い存在だから、やっぱり大きなものや強いものには巻かれてしまうのは仕方ないことなんだよね。

それは『anone』で強大な黒い悪?(瑛大演じる中世古さん)に巻き込まれてゆく亜乃音さん、ハリカちゃん、青羽さん、持本さんの姿に重なって、私もそんな状況に置かれたら、ヒーローやヒロインなんかにはなれなくて、フツーに簡単に翻弄されちゃうだろうなと思う。

でもやっぱり、自分が住んでいるこの国が好きだから、今私にできることはなんだろうと考えてみる。

サンデーモーニング田中優子さんが言ったように、それは裏付けのある真実をかき集めて、真実に基づいて国民一人一人が考えること、国民の眼を鍛えることなんだろうか? 

だとしたら『アンナチュラル』の主人公のように自分の仕事に嘘をつかずに誠実に向き合うことが一番の近道ってことになる。ドラマで描いているのは、ヒーローやヒロインじゃなくて、ただの人のありうべき姿なんだろうか。

ヒーローになれない弱い人がどう現実に向き合うのか。運命に翻弄される人々を描いた『anone』の最終回がどういう風な結末を迎えるのか。そこにもヒントがあるのかなぁなんて思うので最終回が楽しみです。