映画『アンモナイトの目覚め』
いつも行っている小さな映画館。普段より男性が多い。
一人組の中高年の男性の姿が目立つ。
ケイト・ウィンスレットの人気のせいだろうか。
海辺の町で化石の発掘を続けながら小さな店で石を売っている古生物学者メアリー(ケイト・ウィンスレット)と都会で裕福な暮らしをしているけれど鬱に陥っているシャーロット(シアーシャ・ローナン)の濃密な関わりを描いた作品です。
着替えのシーンで見せたケイト・ブランシェットの背中に衝撃を受ける。
タイタニックのときの彼女じゃないんだな~と思う。
と同時に彼女がここまでたくさんの素晴らしい作品に出演して、大女優へと成長してきたことを思う。彼女の背中に貫禄が見える。
それと比べてシアーシャ・ローナンは若い。フワフワしていて着ている洋服も優雅でお姫様みたい。
この映画の中でのメアリーとシャーロット。タイタニックの時のケイト・ウィンスレットと今のケイト・ウィンスレット。二つの対比があって、そこに女性が重ねる人生の重みと厚さを感ることができます。
いろいろ経験することで強くなって貫禄も付く。それが大人の女性というものだ。
何もしなくても年をとるから、いつまでもかわいらしく、というよりも、強くなろう!
映画を見に来ていた中高年のおじさま達にはどんなメッセージが届いたのかな、ちょっと気になります。
きっと、自分の身近にいる女性の強さやすごさを改めて感じたんじゃないかな。
外側や見た目からは分からない、人の中の芯にある熱情を感じられる映画です。