料理と健康
包丁も握れない、料理をほとんど作ったことがない女性たちを集めて料理教室を開催。包丁の選び方、握り方を伝え、スープの取り方、鶏のさばき方など調理技術を教えながら、買い物の仕方から生き方に至るまで参加者たちの人生に影響を与えてしまう、参加者も講師も超ユニークな料理教室の記録。
スーパーマーケットの外にはいろいろな世界がある。 私たち、この地域の一員なんだなって。それって素敵だよね。ちょっと恥ずかしいけど、料理っていろいろな楽しみがあるな、想像以上だなって。『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(P.207)こんな感想が出てくる料理教室って素敵。 近所の店でいろいろ教えてもらいながら買い物して、加工食品を買うのをちょっと我慢して自分で作れるものは自分で作ってみることで、料理のおもしろさを知り、ちょっとだけ健康になり、自分とつながる世界が拡がる! 家に台所があれば誰でもできる変革の力が料理にはあるんだね。 私はお弁当用の冷凍食品の購入を控えめにすることにしました。今はまだそれだけだけど、ドレッシングを手作りしたり、冷蔵庫に食材を買いだめせずに新鮮な食べ物を新鮮なうちに食べるようにしていきたい。 塩と砂糖の取り過ぎはよくないと繰り返し出てきます。 塩は加工食品の摂取を減らして食材を手作りすることで減らせるし、人間に必要な砂糖は炭水化物や乳製品、果物から摂取できるものなんだって。 煮物とかに砂糖を入れるとおいしくなるので料理に砂糖は欠かせないと思ってたけど、そうでもないんだね。 0にするのは無理でも、量を減らす工夫はできそうです。 最近読んだ別の本 『がんにならずに100歳まで生きる』 にも塩分の摂りすぎは発がんの一要因だと書いてあったし、加工食品は塩分が多く、含まれている添加物も身体にいいものではないみたい。 地産地消の新鮮な果物や野菜をたくさん摂ることでがんが消えたおばあちゃんのことが紹介されていて、食材を選んで自分で調理して食べることが健康にも長寿にも生き方にもいい影響を及ぼすことがよくわかりました。料理と健康という違う角度から書かれた二冊の本だけど、内容が妙に符合していて不思議。 福岡伸一先生も言ってるように 「汝とは「汝の食べた物」である」 (『動的平衡』) ってことですね。