スーホの日記

これからの人生のために!

身近なことから考えていこう!

職場で回覧されていた 『防炎ニュース』 の高見澤たか子さんのエッセイが好きでした。 「私たちの安全な生活とは」 というテーマで語られる、NO.190からNO.199までの10回限りの連載。身近なできごとを通して、日頃忘れられている防炎とか防災意識の大切さを思い出させてくれます。 実は私もこの間、麦茶を沸かそうとして小さな失敗をしました。やかんに水を注ぎ、麦茶パックと一緒に火にかけた後、風呂掃除をしている間にやかんのことをすっかり忘れてしまい、気づいたときにはやかんのお湯が半分以下になってました。このままの状態が続いていたら、大変なことになっていたかもしれません。 時にこういうヒヤリとするできごとがあって、人は用心することを思い出すのですね。 他人に迷惑をかけないように、一人一人が自分のできることをして生きていく姿勢は大事。 でも、それだけじゃ、何か足りない!と教えてくれるのが 『そろそろ 「社会運動」 の話をしよう』 という本です。 「他人ゴトから自分ゴトへ。社会を変えるための実践論」 という副題がついているけど、自分の抱える問題を自分だけでなんとかしようとするのではなく、社会問題として捉えるとどうなのかという、副題とは逆の目線も同時に考えさせられる内容となっています。
リスクが蔓延する現代社会は、問題が生じた時、個人で解決しようとしても限界がある。ひとりで抱え込んでいるうちに、自分の心身が傷つくこともある。だから、問題を誰かに話して共有することは、とても大切なことだ。でも相談する相手が半径3メートルの人々だと、出てくる解決策も限られてしまう。そんな時、社会には運動という選択肢があることを思い出してほしい。それは、もう一つの・優しく・しなやかな世界である。 (P.33仁平典宏「ブラックバイトと労働運動」)
日常のできごとを通して考える。そうやって考えたことを考えるだけで終わらせずに、社会とのかかわりを通じてより一層深く考えたり、何らかのアクションにつなげてゆく。それが今の学びの姿。特に学生でもなく教師でもない一般人としての学びは、考える、そして実践、してこそ磨かれるように思います。